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クラウド ストレージ暗号化ガイド:クラウド ストレージ用に会社のファイルを暗号化する方法

6 分

2025 年 3 月 15 日

クラウド ストレージは作業のスムーズな進行に必要ですが、機密データを扱う企業にとって、暗号化はオプションではなく、必須の機能です。暗号化を行わないと、企業はデータ漏洩、コンプライアンス違反、システムやコンテンツへの不正アクセスの危険にさらされる可能性があります。

その影響は決して小さくありません。IBM によると、2024 年のデータ漏洩の平均コストは 488 万ドルに達しました。大企業ならこれくらいのコストは吸収できるかもしれませんが、小規模な組織にとっては壊滅的な打撃となる可能性があります。組織の規模にかかわらず、IT リーダーは先回りしたセキュリティ対策をとる必要があります。

そこでお勧めするのが Dropbox です。組み込みの暗号化とシームレスなコンプライアンス ツールにより、Dropbox はワークフローを中断することなく、重要なビジネス データを簡単に保護できます。Dropbox でセキュリティとコンプライアンスを維持し、仕事をスムーズに進めましょう

会議室で、ノート パソコンの周りに集まって一緒に計画を立てている人々。

クラウド暗号化とは

クラウド暗号化は、ファイルを判読不可能なコードに変換することで、許可されたユーザーだけがアクセスできるようにします。Dropbox はあらゆる段階でデータを漏洩や不正アクセスから保護します。

ビジネス データを保護する 3 層の暗号化

Dropbox は次のような複数のセキュリティ レイヤーと暗号化を提供し、あらゆるレベルでビジネス データを保護します。

  • 転送中の暗号化:SSL/TLS プロトコルを使用して、アップロード、転送、同期中のファイルを保護します。
  • 保管中の暗号化:保管されたファイルを保護するために 256 ビット AES 暗号化を使用しており、万が一侵害があった場合でもファイルを安全に保ちます。
  • エンドツーエンドの暗号化(E2EE):受信者が復号化するまでファイルを暗号化された状態に保ち、徹底したセキュリティを実現するために設計されたゼロ知識のセキュリティ手法です。

クラウド暗号化は、転送中のファイルの傍受や改ざんを防ぎ、アクセスが侵害された場合でも、保管されたデータを安全に保護します。

Dropbox のクラウド暗号化を利用することで、お客様が得られるビジネス上のメリットをいくつかご紹介します。

  • コンプライアンスを簡単に維持:Dropbox は、企業が GDPR、HIPAA、その他の要件を満たすのに役立つ、多数のコンプライアンス認証を取得しています。
  • データ漏洩防止:攻撃が発生した場合でも、暗号化されたファイルは判読不可能なままであるため、ダーク ウェブ モニタリングで侵害を効果的に監視でき、さらなる安心感が得られます。
  • 安全な共同作業:Dropbox により、企業は共同作業ツールで使用する知的財産、財務データ、その他の機密性の高いビジネス ファイルを簡単に保護できるため、社外関係者との作業をスムーズに行えます。

他のクラウド ストレージ機能に加えて、Dropbox はクラウド暗号化も提供します。これによりセキュリティとコンプライアンス対応が強化され、企業の機密データも保護されるため、さまざまなビジネス上のメリットが得られます。

Dropbox でクラウド ストレージ用にファイルを暗号化する方法

チームの Dropbox アカウントを介してクラウド ストレージ内のファイルをエンドツーエンドで暗号化するのは、簡単で手間もかかりません。

手順は次のとおりです。

1. 管理者のアカウント情報を使用して、dropbox.com にログインします。

2. 左側のサイドバーで[管理コンソール]をクリックします。

3. [コンテンツ]をクリックします。

4. [チーム フォルダを作成]をクリックします。

5. フォルダ名を入力し、通常どおりにフォルダにアクセスできる人を選択します。

6. [このフォルダをエンドツーエンドで暗号化]というボックスをオンにします。

チェックボックスをオンにするだけで、簡単に有効化できます。E2EE の詳細についてはこちらをご覧ください。

包括的なデータ セキュリティ

安全な暗号化クラウド ストレージは、Dropbox がデータを保護する仕組みのほんの一部です。その全体像をご紹介します。

クラウド ストレージ暗号化の 4 つのメリット

IT リーダーにとって、データ セキュリティはオプションではありません。暗号化がなければ、機密性の高いビジネス データが漏洩、コンプライアンス違反、不正アクセスの危険にさらされます。

Dropbox で E2EE を利用することで、ファイルが厳重に保護され、許可されたユーザーだけが復号化できます。具体的にどのようにセキュリティ上のメリットがもたらされるのかを、以下に示します。

1. リスクを抑えた安全な共同作業

法律事務所が、E2EE を使用して機密性の高い訴訟ファイルを外部の顧問弁護士と共有し、不正アクセスを防止していると考えてみてください。データ漏洩は金銭的な損失や評判の低下につながるため、このような対策が重要になります。また、IT 管理者は Dropbox の詳細なファイル権限の制御を使用して、適切な人だけが機密ファイルにアクセスできるように設定できます。

2. サイバー脅威と侵害に対する保護

銀行は顧客データを E2EE で暗号化することで、たとえ傍受されても財務記録を読み取られないよう保護しています。サイバー攻撃は避けられませんが、データの漏洩は防げるため、このような対策が重要になります。E2EE により、クラウド プロバイダでさえもファイルにはアクセスできません。その結果、顧客基盤からの信頼や評判を損なわず維持しやすくなります。

3. 複雑な手続きを増やさずコンプライアンスを維持

医療サービス提供者が HIPAA およびGDPR に準拠するために患者の記録を保護するシナリオを考えてみましょう。E2EE と厳格なアクセス制御を使用して、これを実現できます。コンプライアンス違反は罰金、法的リスク、ブランドのダメージにつながるため、このような対策が非常に重要です。Dropbox では、アクセスログが自動で記録され、ロール ベースのアクセス権も設定できます。そのため、複雑な手続きを増やすことなくコンプライアンスを維持できます。

4. いつでもどこからでも、暗号化されたアクセス

典型的な現代のビジネス環境では、リモート IT チームが外出先から暗号化されたファイルを安全に取得するといったケースもあります。E2EE を使用すれば、データ漏洩のリスクを抑えることができます。チームには、セキュリティを損なうことなく柔軟に対応できる環境が求められます。Dropbox アカウントでは、E2EE で保護されたフォルダを簡単に追加できます。クラウド ストレージのセキュリティにより、あらゆるデバイスでデータを保護できます。

暗号化はワークフローを妨げるのではなく、強化するものであることが重要です。Dropbox の暗号化されたクラウド ストレージを、今すぐお試しください。

Dropbox アカウント内のファイルとフォルダにワンクリックでエンドツーエンドの暗号化を適用するデモ。

Dropbox の暗号化クラウド ストレージで、プライバシーとアクセスのしやすさを両立

ビジネス データの安全性とコンプライアンスを維持するために、チームの生産性を下げることは避けたいものです。Dropbox ツールでワンクリックの E2EE を利用すれば、機密ファイルが厳重に保護され、許可されたユーザーだけがファイルにアクセスできます。手間をかけずにリスクを抑えられます。

何かを犠牲にすることなくクラウド ストレージを保護しましょう。セキュリティは妥協できない要素です。Dropbox なら、バックグラウンドでシームレスに動作するエンタープライズグレードの暗号化が実現します。今すぐお試しいただき、Enterprise プランがチームの変化するニーズをどのようにサポートできるかをご確認ください。

暗号化されたクラウド ストレージに関するよくある質問

暗号化によって、データを読み取り不可能な形式に変換し、適切な復号化キーを持つ許可されたユーザーだけがアクセスできるようにすることで、クラウド ストレージを保護できます。

はい。暗号化されたクラウド ストレージは、堅牢な暗号化メカニズムを採用しており、セキュリティ侵害が発生した場合でもデータを不正アクセスから保護できるため、安全であると認められています。

はい。Dropbox に保存されている暗号化されたファイルは、ユーザーが必要な認証情報と復号化キーを持っている限り、インターネットに接続されたどのデバイスからでもアクセスできます。

Dropbox は、特にセキュリティの高いクラウド ストレージ プロバイダの 1 つです。転送中の暗号化、保管中の暗号化、エンドツーエンドの暗号化(E2EE)など、多層の暗号化を備えています。

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